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2011.04.18

被災地診療

今回の震災による津波で、宮城県の沿岸部は多大な被害を被りました。それは医療施設も同様で、震災直後は拠点病院もその機能を失いました。それらの機能の一部は復旧しつつありますが、まだまだ十分といえる状態ではありません。また診療所が流されてしまったところもあり、現在大きな避難所には仮設の診療所を設置して診療を行っている場所もありますが、耳鼻咽喉科としての診療体制はまだ整備されておりません。

昨日、宮城県医師会からの要請があり宮城県耳鼻咽喉科医会による避難所の巡回診療に参加しました。他に宮城県医師会理事の橋本省先生、宮城県耳鼻咽喉科医会会長の神林潤一先生、東松島市で開業されているいしがきみみ・はな・のどクリニック院長の石垣元章先生が参加されました。今回は、東松島市で約200名が避難されている2か所の避難所で診療を行いました。現在、被災者の方々がどのような状態で、何を望んでおられるのか、やはり百聞は一見に如かず、とにかく現地に行くのが一番察しやすいと思います。震災後1カ月がたち、尋常ではない環境で息つく暇もなかった被災者の方々も、徐々に身体的にも精神的にも疲労が蓄積してきております。CMにもありました。大きな強い力も必要、でも継続する力がもっと必要。被災者の方々と共に生きる、この気持ちが一番大切だと思います。

東松島市大塩市民センターの図書室を臨時診察室として診療

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