耳鼻咽喉科領域での短期滞在を目指す手術をテーマとした耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会ですが、今年で第8回となりました。今年は、こやま耳鼻咽喉科院長の小山悟先生が会長となり、東京での開催となりました。
今回のシンポジウムでは、短期滞在手術における局所麻酔方法の実際と題し、耳鼻咽喉科各領域での局所麻酔方法の詳細について、発表が行われました。耳科領域では、東京女子医大東医療センター教授須納瀬弘先生の後に、当院で行われている中耳手術での局所麻酔方法について発表しました。前々回の時にも述べましたが、耳科手術に関しては、欧米ではもはや日帰りまたは短期滞在が推奨される手術になっているようです。退院後に発生する出血、めまい等の問題に対応するシステムを構築することにより、短期滞在による手術が可能であることが証明されております。現在の日本の医療体制に対して、このような研究会からの情報発信により変革を期待したいものです。