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2016.03.03

ブータンでの第5回ボランティア手術

当院では現在ブータン王国でボランティアによる中耳手術を行っています。3年を1クールとして計画し、去年までの3年間に計4回約100耳の手術を行って第1クールを終了しています。過去4回とも首都のティンプーで行っていましたが、今回は2月23日~28日の6日間の日程で、パロ空港から南へ車で約5時間、インドとの国境の町プンツォリンで手術を行いました。この病院には耳鼻咽喉科医師の常勤がいないため、スタッフも含めブータン関係者全員がティンプーからプンツォリンにやってきました。初めての地方の町での活動ということで、まずは下見を兼ねて日本からは院長、副院長、看護師長の3名、そしてブータン関係者数名での活動となりましたが、結局3日間の手術日程で計23耳の手術を行っています。今回の手術では、手術器具を直接医師に手渡す介助をすべてブータン人のスタッフで行っています。また3耳の手術をブータン人医師に行ってもらいました。介助するスタッフに関しては既に大体の作業内容を把握しており、指導はほとんど不要になりました。医師に関しても、少しずつではありますが低侵襲での手術法を獲得しつつあります。この第2クールの3年で一人立ちができるよう彼らをサポートしたいと思っています。

手術室

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